日本フォレンジック看護学会
理事長 加納尚美
日本フォレンジック看護学会は、2014年3月29日に発足しました。
「フォレンジック(forensic)」とは医学の分野では、法医学とも訳されることがありますが、1992年に設立された国際フォレンジック看護学会との協働を目指す上でもあえてカタカナを使用させていただきます。
日本社会が、これまで経験のない少子超高齢化、多死社会に突入している中で、看護職は人の生涯にわたる健康を守り育むために、多様な場において現代社会に必要不可欠な存在となっています。特にこの10年、周産期、小児期、高齢期における虐待、また犯罪被害や精神保健での暴力被害等の問題が看護の現場や学会にて取り上げられるようになりました。そこで、次の段階として、暴力と健康の中心的課題をまとめ、看護の実践と知を築いていく必要があると考えました。
設立メンバーは、各種ボランティアへの参加、NPOの立ち上げや運営、留学経験、シェルター活動、この分野における先駆的な研究活動等々を行ってきています。これまでに得られている知見のみならず、参加者とともに学会を発展させていきたいと思います。
学会の活動としては、年1回の学術大会、性暴力被害者支援看護師(SANE:Sexual Assault Nurse Examiner)等に関するコンピテンシーの基準作り、学会誌発行を予定しています。
是非とも、皆様のご協力をお願いいたします。
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